



インターネットのニュースを見ていたら、団塊の世代に向けた雑誌「団塊パンチ」が今月27日に創刊されるというのがあった。目を引いたのは編集長の言葉である。「ソバ打ちとか帰農とか豪華客船とか、そういうのじゃない生き方もあるだろうと提案してみたい」。団塊の世代ではないけど、それからさほど遠くない世代の私も同じようなことを感じていた。
定年退職やそれに近い時期に何をしようと自由だ。ソバ打ち結構、帰農結構、豪華客船結構。面白そうじゃないか。しかし、マスコミが一斉に取り上げ世の人々の関心が集中していくのを見ると、確かにそういったものを本当にやりたい人はいるのだろうけど、世間が騒ぐほど多いのかと疑問が湧いてくる。いやな臭いを感じる。ほかの人の目を気にしすぎる余り思考を停止する精神の腐敗臭だ。
このリタイア世代の趣味や生き方は、オジさんたちが若い世代の目を気にして選ぶカラオケ・レパートリーに似ている。ほかの人が理解不能になるマイナーさやマニアックさはない。かといってありきたりでもない。そこそこ知られていて、そこそこ意外性がある今どきのオジさんらしい。それってすごく収まりがいい。
日本にはたくさんのらしさがある。男らしさ、女らしさ、若者らしさ、老人らしさ、学生らしさ、サラリーマンらしさ。そうした数多くの「らしさ」に重ね合わせて自分の存在を確かめる。でも収まりがよすぎるのって気持ち悪い。なぜなら、ひどく他人の目を気にする心をひしひしと感じるからだ。


私はわ・た・し・だと思っている。それが「お前らしい」と言われれば、それまでだが、収まりがよすぎるのが気持ち悪いって、同感です。
これからは酒や食い物も取り上げてみたいと思います。そういったものを語るのは嫌いじゃないですね。